個人事業主として仕事を始めると、早い段階で迷いやすいのが
「事業用クレジットカードって本当に必要なの?」
ということではないでしょうか。
会計ソフトは入れたほうがよさそう。
銀行口座も分けたほうがよさそう。
でも、クレジットカードまで分ける必要があるのかは、はじめのうちはよくわからない方も多いと思います。
私の結論から言うと、
事業用クレジットカードはかなり早い段階で作ったほうがいい
と考えています。
理由は、単にポイントがお得だからではありません。
資金繰りが安定しやすくなること、そして会計や記帳の手間が大きく減ることが大きいからです。
個人事業では、売上が立っていても、入金までには時間がかかることがあります。
一方で、仕入れや材料費、広告費、資材代などの支払いは先に発生しやすく、売上はあるのに手元の現金が足りないという状態は珍しくありません。
私自身も、売上はあるのに現金が足りず、資金繰りの感覚がかなり苦しくなったことが何度もありました。
特に規模が小さいうちは余裕資金も大きくないので、こうしたズレの影響を受けやすいと感じています。
その意味で、クレジットカードは単なる決済手段ではなく、小さな事業の流れを安定させるための道具だと思っています。
結論|事業用カードは「節約のため」ではなく「事業を回しやすくするため」に作る
事業用クレジットカードというと、
「ポイント還元」
「年会費」
「特典」
に目が行きがちです。
もちろんそれも大事です。
でも、小さな事業ではそれより先に、
事業を回しやすくしてくれるかどうか
で考えたほうがいいと思います。
私が事業用カードを早めに持ったほうがいいと感じている理由は、主にこの4つです。
- 支払いに時間差をつくれて、資金繰りが安定しやすい
- 会計ソフトと連携しやすく、記帳の手間が減る
- 家計と事業のお金を分けやすくなる
- 確定申告前の確認作業がかなり楽になる
つまり、事業用カードは
「得するためのカード」より「混ぜないためのカード」
として考えたほうが、本質に近いと思います。
小さな事業ほど、支払いのタイミングが苦しくなりやすい
小さな事業では、売上の入金より先に支払いが発生することがよくあります。
たとえば、
- 材料を買う
- 梱包資材を買う
- 広告費を払う
- サーバー代やソフト代を払う
- 配送や外注の支払いが出る
こうした支出は、売上の入金を待ってはくれません。
しかも個人事業では、仕入れも経費も家計と近い場所にあるので、現金で払っていると手元資金の減りが見えにくくなります。
売上はあるのに、今月使える現金が少ない、という感覚になりやすいのです。
その点、クレジットカード払いにしておくと、支払い日まで少し時間をつくれます。
もちろん本当の意味での「買掛」とは違いますが、支払いをすぐ現金で出さなくてよいだけでも、資金繰りはかなり安定しやすくなります。
私はこの差を、実務の中でかなり大きいと感じています。
会計ソフトとの相性がよく、事務作業が大きく減る
事業用カードを作る大きなメリットの一つが、会計ソフトとの相性のよさです。
この「記帳」を少しでも楽にするために、カード払いはかなり役立ちます。
私自身、なるべく現金を使わず、できるだけクレジットカードに寄せるようにしています。
理由はシンプルで、あとで事務作業が大きく軽減されるからです。
現金払いが増えると、
- レシートの確認
- 入力
- 仕訳
- 記帳漏れのチェック
が増えやすくなります。
一方で、カード払いに寄せておけば、明細ベースで追いやすくなり、会計ソフトともつなげやすくなります。
日々の作業がかなり軽くなるので、私はこの意味でも、事業用カードは早めに持つ価値があると思っています。
事業用カードは、家計と事業を混ぜないためにも大事
個人事業主にとってやっかいなのは、
仕事用のお金と家計のお金が自然に混ざってしまいやすいことです。
最初のうちは、
- 仕事でも使うし、私用でも使う通販
- 仕事用も買うし、日用品も買う店舗
- 事業にも使うサブスク
- プライベートでも使う交通費や通信費
などが重なりやすく、後で見返したときに
「これは仕事だったか?」
と迷いやすくなります。
カードを分けるだけで、少なくとも
事業で使ったお金の流れ
は追いやすくなります。
これは確定申告のためだけではなく、
- 今月どれくらい使ったか
- 固定費がどれくらいあるか
- 何にお金が流れているか
- 利益がどれくらい残りそうか
を見やすくする意味でも大きいです。
私は「できるだけ現金を使わない」ようにしている
ここはかなり実務的な話ですが、私は事業のお金をできるだけ整理しやすくするために、なるべく現金を使わないようにしています。
もちろん現金しか使えない場面はあります。
ただ、選べるなら、私はほとんどクレジットカードを使うほうに寄せています。
理由は、
- 明細が残る
- 会計ソフトにつなぎやすい
- 見返しやすい
- 事務作業が減る
からです。
小さな事業では、売上を増やすことも大切ですが、面倒な事務に時間を取られすぎないこともかなり大切です。
現金を減らしてカードに寄せるのは、そのためのかなり有効な方法だと思っています。
カードは増やしすぎなくていい。でもブランドは2つあると安心
私は、カードを何枚も増やすべきだとはあまり思っていません。
管理が複雑になりやすいからです。
ただ、ブランドは2つ持っておいたほうがいいと感じています。
私の感覚では、まず Visa はかなり使いやすいので、1枚目として有力です。
そのうえで、JCB か Mastercard をもう1枚持っておくと、ブランドによる相性の違いに対応しやすくなります。
これは制度上の正解というより、完全に実務上の安心感です。
実際に使っていると、
「このブランドは通るけれど、こっちは使いにくい」
と感じる場面が出てきます。
カードを何枚も増やす必要はないと思いますが、
Visa+もう1ブランド
くらいの形は、かなり使いやすいと思っています。
2枚持つ意味は、利用枠の余裕にもある
もう一つ、2枚持つ意味があると感じるのが利用可能枠です。
カードを作ったばかりの頃は、思ったより利用枠が小さいことがあります。
事業規模がまだ小さいうちは特に、いきなり大きな枠がつくとは限りません。
ところが、事業では意外とカード払いが重なります。
- 材料費
- 広告費
- サブスク
- 通信費
- 発送関係
- 電気・水道・携帯などの固定費
こうしたものをまとめていると、思ったより早く上限に近づくことがあります。
その意味でも、2枚持っておくとかなり安心です。
ブランド分散だけでなく、枠の余裕を持ちやすくなるからです。
小規模なうちは、まず年会費無料カードを基本にしてよいと思う
事業規模がまだ小さいうちは、最初から高い年会費のカードにこだわらなくてもよいと思います。
私としては、
まずは年会費無料のビジネスカードを基本に考えてよい
と思っています。
理由はシンプルで、小規模なうちは、年会費の元が取れるほど使わないことも多いからです。
大事なのは、豪華な特典より、
- 事業と家計を分けること
- 明細を整理しやすくすること
- 支払いを安定させること
です。
なので、最初の1枚は
持ちやすくて、無理なく使い続けられるカード
で十分だと思います。
私が使っているカードの一例|三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド
ちなみに、私は三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドを使っています。
ゴールドカードなので、最初は少しハードルが高く見えるかもしれません。
ただ、携帯、電気、水道、インターネット、サブスク、資材費など、できるだけカードに一本化していくと、年間100万円は現実的に届くことがあります。
私自身も、固定費や事業支出をなるべくカードに集めることで、管理がしやすくなりましたし、結果としてポイント面でもメリットを感じています。
もちろん、すべての人にこのカードが合うとは限りません。
ただ、固定費や事業支出をカードに集めると、管理面でも特典面でも相性がよくなるという感覚はかなりあります。
では、個人用カードではだめなのか?
ここまで読むと、
「じゃあ個人用カードを事業専用にすればいいのでは?」
と思う方もいると思います。
実際、それでも回ることはあります。
私も、大事なのはカードの名前より、仕事の支払いを分けることだと思っています。
ただ、事業が続いていくと、
- 枠の余裕
- 明細管理
- 仕事専用としての使いやすさ
- 公私の切り分け
- 追加カードや管理面
などで、ビジネス向けカードのほうが使いやすいと感じる場面は出てきます。
なので、まずは
仕事用の支払いを分けることを優先し、そのうえで必要に応じてビジネスカードを使っていく、という考え方でよいと思います。
私の結論|事業用カードは「お得」より「資金繰りと事務を助けるか」で考えたい
事業用クレジットカードというと、つい還元率や特典に目が行きがちです。
でも、小さな事業ではまず、
お得かどうかより、資金繰りと事務作業をどれだけ楽にしてくれるか
で考えたほうがいいと思います。
私自身は、
- 支払いのタイミングを少し後ろにずらせること
- 会計ソフトと連携しやすいこと
- 現金管理を減らせること
- 家計と事業のお金を分けやすくなること
- ブランド違いで決済しやすくなること
- 2枚持ちで枠の余裕を作りやすいこと
このメリットがかなり大きいと感じています。
だからこそ、個人事業主として動き始めたら、
事業用クレジットカードは早めに整えておくのがおすすめ
です。
最初から完璧な1枚を探すより、
- まずは仕事の支払いを分けるための1枚
- できればブランド違いでもう1枚
- 年会費は重すぎないもの
- 明細管理しやすいもの
このくらいの考え方で始めるのが、いちばん現実的だと思います。
まとめ|小さな事業ほど、事業用カードは早めに作る価値がある
小さな事業では、
売上が立っていても入金は後、
支払いは先、
ということがよくあります。
だからこそ、クレジットカードは単なる決済手段ではなく、
事業を安定して回すための土台
になります。
さらに、
- 会計ソフトとの連携
- 記帳の手間の軽減
- 家計と事業の分離
- 明細管理のしやすさ
- 確定申告前のストレス軽減
まで考えると、事業用カードはかなり役立ちます。
私の考えとしては、
個人事業主こそ、なるべく早い段階で事業用カードを持ったほうがいい
です。
特に、資金繰りと事務作業に余裕がない小さな事業ほど、その効果を感じやすいと思います。